1日でさらっと無料でベルリン観光

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ドイツの首都、ベルリン。

日本からですと飛行機で15時間程度で到着します。「程度」と書きましたのも、今のところ残念ながら日本からベルリンへの直行便がないのです。。。(2016年3月現在)そういったわけで、乗り換え地にもよりますが、だいたい15時間といったところです。

ちなみに私は、アブダビ経由で40時間かけてベルリンに到着しました(汗)。

そんなベルリンといえば「ベルリンの壁」を思い浮かべる方が多いと思います。戦争の負の歴史と、テクノやアートなど新しい文化とが入り混じった都市ベルリンは、他のヨーロッパの都市とはまた一味違った観光名所が盛りだくさんです。

しかし旅は時間が限られていることもしばしば。。。1日で、しかも無料(切符代のみ)で、さらりとベルリン観光をする場合におさえておきたいスポットをご紹介します。

100番バスでさらっとベルリン観光

ベルリンの公共交通機関の切符は、日本のように「◯◯駅から××駅へ」というように駅間で切符を買うのではなく、「何ゾーンから何ゾーンまで移動する」というようにゾーン間で計算されます。

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ベルリン市内は中心から放射状にA,B,Cの3つのゾーンに分かれているので、行きたい駅をまず路線図で確認して、それが何ゾーンかを見ればどの切符を買ったらいいのかがわかります。

ただ、ほとんどのベルリンの観光名所はABゾーンに含まれているので、多くの人がABチケットを買うことになるでしょう。

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1回券(2時間有効)や、回数券、近距離券などいくつか種類がありますが、1日でさらりと観光するなら「Tageskarte(1日券)」を購入するのがベスト!1日券は、打刻した瞬間から日付をまたいだ深夜3時まで有効です。

ゾーン内であれば、普通電車(Sバーン)、地下鉄(Uバーン)、バス、メトロ(路面電車)、フェリーすべての公共交通機関を利用できます。

チケットの使い始めには「打刻すること」を忘れないでくださいね!

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打刻マシーンは電車ならホームに、バスやトラム(路面電車)なら車内に設置されていますよ!

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アレクサンダープラッツ(Alexanderplatz)

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今回は、ベルリンの繁華街の一つ「アレクサンダープラッツ(Alexanderplatz)」を起点にご紹介します。

ベルリンの地名や駅名にはこのプラッツという言葉をよく見かけますが、こちらはドイツ語で「広場」のこと。ガイドブックにはアレクサンダー広場(アレキサンダー広場)と書かれていることも多いですが、駅名も「アレクサンダープラッツ(Alexanderplatz)」なので、広場ではなくカタカナ発音でも「アレクサンダープラッツ」とまるまる覚えてしまった方が道を訪ねたり駅名を確認する時にも楽でしょう。

アレクサンダープラッツには、ベルリンのランドマークである「ベルリンタワー」がそびえ立っています。晴れた日はてっぺんの球体が綺麗に見えてもちろん素敵ですが、曇りの日は曇りの日で、なんだかちょっとグレーなベルリンの街の雰囲気をうまく魅せてくれていい感じです。

アレクサンダープラッツにはGALERIAというデパートがあります。こちらは、旧東ベルリン時代から同じ場所にデパートがあるというベルリナーにはお馴染みの繁華街なのです。

東のテレビ塔 ベルリンタワー

1990年まで東西に分かれていたベルリン。

東ベルリン、西ベルリンそれぞれに一つずつあったテレビ塔はどちらも残っているのですが、特に東ベルリンのテレビ塔としてアレクサンダー広場にそびえ立つこのタワーは、その独特なフォルムがとても印象的で、今でもベルリンのランドマークとしてみんなに愛されています。

ベルリンの街を歩いていると、このタワーをかたどったお土産やロゴなど至る所で見られます。

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そんなベルリンタワーの前で記念写真を撮りたいところ!なんですが…!タワーに近づきすぎると大きすぎてなかなかうまく撮れません。

ベルリンタワー単体でしたら大丈夫ですが、人を入れての撮影ならばもう少し離れた場所からがより綺麗に撮れます。オススメのフォトスポットを後ほどご紹介しますね。

さて「さらっと観光」にはアレクサンダープラッツより100番のバスに乗るのをオススメします。100番のバスはほとんどが2階建バスです。真夏を除けば、2階席の1番前は眺めも良く特等席ですよ。
(真夏は、クーラーの性能がそれほど行き届いてないので一番前はとても暑いです。)

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アレクサンダープラッツから100番バスでベルリン大聖堂へ

「100」番のバスに乗ったらまずベルリン大聖堂へ向かいましょう。(200番のバスでも行くことができます)ちなみに、アレクサンダープラッツからであれば歩いて行くことも可能です。

そして、このベルリン大聖堂こそが、ベルリンの観光名所の一つであり、ベルリンタワーのオススメフォトスポットなのです!!ベルリンタワーとベルリン大聖堂というベルリンの観光名所を一緒に写すことができるのがオススメの理由!

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晴れた日ならこんな感じです。

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丸い緑の屋根が印象的なこちらの大聖堂はその前が気持ちのいい芝生広場になっており、暖かい季節ならここでのんびりするのも気持ちいいでしょう。

・・・ですが!1日観光ということであればベルリン大聖堂の外観を十分に楽しんだら、ベルリンタワーとベルリン大聖堂をバックに記念撮影をし、次へ移動します。

大聖堂の横を通る大きな道は「ウンター・デン・リンデン」と呼ばれる大通りです。

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この道を真っ直ぐ歩くと、ベルリンのみならずドイツを代表する観光スポット「ブランデンブルグ門」へと続きます。

こちらも、天気が良ければ歩いても気持ちがいいですが、100番(または200番)のバスに再び乗っていくこともできます。

ニベアショップ

日本でもお馴染みのNIVEAニベアはドイツ生まれなんですよ!ここ、ウンター・デン・リンデンにはニベアショップがあります。

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100番のバス(または200番のバス)に乗って、フリードリッヒシュトラーセ(Friedrichstraße)という通りの駅で降りれば、ほぼ目の前です。

日本でよく見かけるのはハンドクリームくらいですが、さすが本場は違います!ニベアの中の様々なライン(少し高めのものから、アンチエイジングに特化したものなど)も取り揃えていますし、お土産に最適な可愛いミニ缶ニベアなどもあります。

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アンペルマンショップ

ニベアショップのウンター・デン・リンデンを挟んだ向かいには、ベルリンを代表するキャラクター「アンペルマン」のショップがあります。

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アンペルとはドイツ語で信号のこと。旧東ドイツ時代に誕生し、今でも旧東ベルリンの信号機ではこのアンペルマンを見つけることができます。

グッズは見ているだけで可愛いものばかりなので、是非、立ち寄ってみてくださいね。

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ブランデンブルグ門

ウンターデンリンデンを進むと次第にその先に大きな門が見えてきます。

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ベージュがかった門に緑青色の銅像が印象的なドイツの象徴「ブランデンブルグ門」です。

晴れた日の後ろ姿はこんな感じ。

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ベルリンの壁崩壊を伝えるニュースで、多くの人が壁に登り壁を壊している映像を見たことがあるかもしれません。その際、後ろに映っている門がこのブランデンブルグ門です。

ドイツの象徴でもあり、ベルリンのロゴに使われるほど親しまれているこの門は、ベルリン観光で絶対外せないスポットの一つ!

アレクサンダープラッツからブランデンブルク門を見て、左側にアメリカ大使館、右側にはフランス大使館があります。

そして、アメリカ大使館のお隣に建つのは、ベルリンの高級ホテル「アドロン」。

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こちらは、「マイケルジャクソンが子供を窓から出して見せた」ホテルとしても有名です。

ブランデンブルグ門をくぐり抜けると、両側に大きな公園が広がります。こちらは「ティアガールテン」です。

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そして、そのまま道のまっすぐ先には何やらまた塔が見えますが、それはまだ待っていてください(笑)

まずはそのまま右側を向きましょう。

ドイツ連邦議会議事堂

ブランデンブルグ門をくぐり抜け、右側に見える公園内の舗道を少し歩くと「ドイツ連邦議会議事堂」にたどり着きます。

球体のガラスデザインで有名なこちらの建物には予約をしておくと無料で入ることができます。

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外観だけで満足できない方は、オンラインで必ず予約を入れましょう。

こちら

この議事堂前から、また100番のバスに乗ります。

戦勝記念塔ジーゲスゾイレ

国会議事堂前からまた100番のバスに乗ったら、次は戦勝記念塔ジーゲスゾイレ(Siegessäule)を目指します。

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ちなみに、ブランデンブルグ門をくぐってまっすぐ伸びる通りの先に見えた塔はこのジーゲスゾイレです。

議事堂に興味のない方は、公園をゆっくり歩いてブランデンブルグ門から歩いて向かってもいいでしょう。ただし、荷物が多い時や、寒い時暑い時にはバスの方がいいかと思います。1日観光の場合は、時間と体力の問題がありますので賢くバスを利用してくださいね。

てっぺんの金色に輝くの像は、勝利の女神ビクトリア。

晴れた日なら特に、その神々しさにいろんな方向から写真を収めたくなるはずです。塔の周りがラウンドアバウトになっているので、ぐるっと歩いて一周してみてもいいかもしれません。

地下道を通れば塔の真下に出られます。塔へは3ユーロで登ることが可能です。エレベーターがないので上まで階段で登らねばばなりませんが、てっぺんは金の像の真下で非常に興味深い光景です。

上に登るほど狭くなる階段で、降りる人と登る人がすれ違うのも一苦労ですが、みんなで声を掛け合って狭いところを進んでいくのもまたスペシャルな体験ですよね。

カイザー・ヴィルヘルム記念教会

ジーゲスゾイレからまた100番のバスに乗ったら。次はカイザー・ヴィルヘルム記念教会へ向かいましょう。

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こちらの教会は、ベルリン大空襲で破壊された姿が最低限の補修で保存されています。その隣には新教会が立っており、旧教会は「モザイク画」が、新教会は一面に広がる真っ青なステンドグラスがそれぞれ有名です。

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ここまでが100番バスで回れるベルリン観光スポットでした!

+α!!!100番バスに壁見学をプラス!

ベルリン1日観光であれば、ここにベルリンの壁見学をプラスするのがいいでしょう。

ベルリンの壁見学と言っても、壁は一箇所ではありません。壁は街を歩いていると至る所でその「跡」や「一部」を見ることができます。

ベルリンの壁を感じるスポットとして代表的なものを3つ上げますので、1日観光でしたら、上記の100番バス観光に3つのうち1つをプラスするというコースをオススメします。

(1)アートと壁の融合「イーストギャラリー(EAST GALLERY)」

連なる壁にアーティストによってペイントが施された、実にベルリンらしい名所が「イーストギャラリー」です。

中でも旧ソ連のブレジネフと旧東独のホーネッカーの両書記長がキスをする絵は、実物でなくとも見たことがある方は多いかもしれません。

Sバーンのワルシャワシュトラーセ(Warschauer Strasse)近くから、隣駅のオストバーンホフ(Ostbahnhof)までの間に連なる壁と、様々なアーティストによって描かれたアートを楽しめます。

(2)実際の壁の様子を感じられる「ベルリン壁記念碑Memorial of the Berlin Wall」

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実際の壁やその緩衝地帯、歴史についての展示がされている場所です。

壁によって引き離されてしまった家族の歴史など様々なストーリーがドイツ語と英語で説明されていますが、説明を読めなくても、展望台に登って上から壁の様子を眺めれば当時の様子を感じることができると思います。

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個人的には、イーストギャラリーよりこちらの方が歴史を想像できるのでオススメです。「ベルリンの壁」を感じたい方は是非こちらへ。

(3)ショッピングもしたいし壁の前で写真も撮りたいというならポツダマープラッツ(POTSDAMER PLATZ)

ベルリンの壁と聞くけど、歴史はよく分からないという方にはポツダマープラッツはいかがでしょう。

駅の広場(ザ・リッツ カールトン前。ソニーセンタービル付近)に、壁の一部が残されています。

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近くには大型ショッピングモール「Mall of Berlin」や、レゴランド、ソニーセンタービルなどが並んでいますので、記念写真を撮って、ショッピングを楽しむというのも1日観光の楽しみ方の一つだと思います。

歴史とアートが詰まったベルリンはまだまだ観光名所がたくさん。カフェも充実しているので、ゆっくり過ごすのも素敵ですが、1日でさっくりベルリンを回りたいという方にオススメのコースをご紹介しました!

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