ベルリン2大老舗バームクーヘンを比べてみよう!

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年輪のように丁寧に焼き上げられた生地が絶妙な食感を生み出してくれる、バームクーヘン。カタカナで書かれているので外国語なんだろうと予想はできますが、どこの国の言葉か意識したことはありますか?

こちらの名前は、木を意味するBaum(バウム)とケーキを意味するKuchen(クーヘン)という「ドイツ語」からきています。そう、バームクーヘンはドイツ発祥のお菓子なんです!

ドイツの中でも「ここが発祥の地だ!」と言う街は幾つかあって、ドイツ北東のザルツヴェーデルや、ドレスデン、コットブスなどが有名です。

どの土地もドイツの北〜北東部に位置しているのでその辺りの地域で生まれたお菓子なんですね!(…こんな風にまとめたら、各土地の方々に怒られそうですが(汗))

どこの土地にも200年近い(もしくはそれ以上の)バームクーヘンの歴史があり、ドイツ北西部に位置するベルリンにもバームクーヘンの名店と呼ばれるお店があるのです。

…と言うわけで、バームクーヘンのベルリン2大名店である「コンディトライ・ラビーン(Konditorei Rabien)」と「ブッフヴァルド(Buchwald)」に行ってみました!

日本にファンも多い!「コンディトライ・ラビーン(Konditorei Rabien)」

ベルリンのバームクーヘンの老舗「コンディトライ・ラビーン(Konditorei Rabien)」。新宿伊勢丹でも扱われるようになったほど、日本人にもファンの多いバームクーヘンです。

ベルリン南西部。「Rathaus Steglitz」から徒歩10分ほどの閑静な住宅街の中にお店は現れます。

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1878年に、初代のラビーンさんがポツダム(ポツダム宣言でも馴染みのある、ベルリンからすぐ行ける街)で開業したのが始まり。その後2つの世界大戦を経て、ベルリンに移転しました。

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お店に入ると、ずらっと並んだスイーツが瞳いっぱいに飛び込んできます。お店の中央部にバームクーヘンコーナーが!

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時期によるのかもしれませんが、私が来店した時にはこのようにすべてのバームクーヘンが個包装されていました。

もちろん、お願いすればお店で食べていくこともできるのでしょうが、バームクーヘンをお持ち帰りにして、ケーキとカプチーノをお店でいただくことに。

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美味しいケーキでカフェを満喫!

最近までこちらのお店はお持ち帰りのみでイートインコーナーがなかったそうなのですが、気持ちのいいカフェ席が新設され、今はお茶をしながらケーキをいただくことができます!

ケーキのお値段もお持ち帰りなら2〜2.50ユーロ。イートインなら2.50〜3ユーロ程度とかなり良心的!迷いに迷った末、フルーツタルトを頂きました。

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ベルリンではアンティークな感じのカフェが多いですが、こちらは気持ちのいい清潔感のあるカフェ。閑静な住宅街の中にあるためか、私が行った時には品の良さそうなおば様たちが女子会をしていましたよ!

ちなみに、私がケーキを食べている間もひっきりなしにお客さんがケーキを買いに来ていて、
かなりの人気店であることを実感しました^^

ラビーンのバームクーヘン、お味は?!

さて、こちらのバームクーヘンは保存料・添加物を一切使用せず天然素材だけを使って、創業当時のレシピを守り続けて作られています。

薄切りのものや、厚切りのもの、チョコレートでコーティングされたものなどバリエーションがあるのでお好みのものをチョイスしましょう。重さで値段が決まっているようでした。

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ちなみに私は9ユーロ程度(1200円くらい)のチョコレートコーティングのものを選んで、早速戻って頂きました!(食べ過ぎ。笑)

優しい甘さで、重厚感があるのにとてもしっとりしています。ふわふわ系のバームクーヘンではなく1層1層を感じられどこか懐かしさの漂う「そうそう!バームクーヘンってこれだよね!」という食感です。

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一層一層がしっとり、そしてしっかりとした存在感があるので、嚙みしめる時の食感が「硬くないのに、柔らかいわけでもなく、層を感じるのに一体感のある」バームクーヘンならではの絶妙さでした。

なにこれ、こんなの食べたことない!というような斬新な味ではないのですが、懐かしさの中に優しい甘みと風味がしっかりと感じられるお味です!

そういうこともあって、やっぱりこれはイートインで雰囲気も含めて食べたいところ・・・。特に旅行中にホテルの部屋に戻って食べるのは、少し味気ない感じがしてしまいます。(いや!もちろんそれでも美味しいのに変わりはないのですよ!)

本場のバームクーヘンとしてお土産にするか、包装から出してゆっくりお茶をしながらお店で食べさせてもらう方がもっと美味しくいただけそうだなと思いました^^。

宅配サービスも行っています!

ラビーンでは、生菓子以外のお菓子は、なんと宅配サービスを行っています。

人気のバームクーヘンは世界中から注文があるそうですが、日本からの注文がとっても多いんですって!可愛い六角化粧箱入りのバームクーヘンなんてもらえたら嬉しいですね!

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バームクーヘン以外の焼き菓子ももちろん注文可能です。

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宅配サービスはこちらから注文可能です!ホームページは日本語ページがありますが、宅配サービスのオンラインフォームは英語かドイツ語のみ受け付けています。

コンディトライ・ラビーン(Konditorei Rabien)
【住所】Klingsorstraße 13, 12167 Berlin, Germany

駅が近くて観光途中にもバッチリの「ブッフヴァルト(Buchwald)」

ベルリン中央駅のお隣「Berlin Bellevue」駅から徒歩1分。

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ベルリンバームクーヘンの老舗もう一つは「ブッフバルド(Buchwald)」!
こちらも1852年創業の名店です。

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駅からも近く、川沿いで非常に気持ちの良いところにあります。

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お店の前の看板には日本語で「朝食」の文字が!日本人のお客さんもきっと多いのでしょうね!月曜〜土曜の8:00~11:00と日曜日の9:00~12:00は朝食も食べられるようです。

オシャレなドイツのおばあちゃんのお家のよう!

お店に入るとショーケースに様々なケーキが並んでいます!

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こちらがイートインも可能なバームクーヘンです。

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お持ち帰りにすると50セント安くなります。店内の席は、ちょっとレトロで親しみのわく雰囲気。

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「おかし作りが上手なドイツのおばあちゃんのオシャレなお家」っていう感じでした!(例えが長い^^;)気持ちの良い庭でお茶してる気分になれそうなテラス席もあります。

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お持ち帰り用に包装されたバームクーヘンはこちら!

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ベルリン宮廷にも献上していたという宮廷御用達のバームクーヘンとあってなんだか品格が漂っています。

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ブッフヴァルト(Buchwald)のバームクーヘン、お味は?!

カフェの雰囲気もとっても素敵でしたが、コンディトライ・ラビーンのバームクーヘンをお持ち帰りして食べたため、こちらもお持ち帰りして食べることにしました!(雰囲気で美味しさが倍増しちゃいそうなので笑)

お砂糖コーティングのものとチョコレートコーティングのもの、迷いましたが結局選べす両方購入!

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フォークで切るときに抵抗を感じるこのきめ細かく密度の高い生地。それでいて、硬いわけでも、膨らみきってないような変な重さがあるわけでももちろんありません。

口に入れると、優しくいい香りがします。手間がかけられているのがとてもよくわかるお味!
お砂糖コーティングのものは、コーティング部分が少し爽やかな風味です。

ブッフヴァルドのバームクーヘンも創業以来変わらぬレシピを守り続けて作られています。
昔ながらの歴史ある品と優しさを感じられる「THEバームクーヘン」という感じでした!

ブッフヴァルト(Buchwald)
【住所】 Bartningallee 29, 10557 Berlin, Germany

ベルリンの2大老舗バームクーヘン!行くならどちらがオススメ?!

どちらも秘伝のレシピを守り続けている昔ながらの懐かしく品のあるバームクーヘン!

日本でバームクーヘン屋さんもいろいろと登場しており、柔らかくふわっとしたタイプのものや、まわりの部分が少しさっくりしているもの、抹茶味やチョコレート味など様々な種類のバームクーヘンがある中で、今回ご紹介した2店舗は、さすが老舗といった王道バームクーヘンスタイルでした。

バームクーヘン独特の層をちゃんと感じられる歯ざわりと、しっとりとした食感でどちらも美味しかったです。

バームクーヘンの知識が乏しい私の味覚からすると、非常に似たタイプのバームクーヘンであったように感じます。

そこで私としては、「バームクーヘンってドイツ発祥なんだ!じゃあ食べてみたい!」という場合には、場所的にも中央駅から近く、駅からも徒歩1分と好立地な「ブッフヴァルド」をお勧めします。

旅行という限られた時間の中では、立地や手軽さも非常に重要なポイントですよね。

イートイン用にショーケースに並んだバームクーヘンがあるので、カフェを楽しみながら注文しやすいのもポイントでした!

もちろんコンディトライ・ラビーンのバームクーヘンは日本にもファンが多いので本店で食べてみるのはアクティビティーとしてもとても素敵だと思いますし、お土産にもとても喜ばれると思いますよ!

是非、ベルリンでもドイツ発祥のお菓子バームクーヘンの老舗のお味を堪能してみてくださいね!

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