ベルリンから日帰り。3ユーロでポツダム!5ユーロでドレスデン!9ユーロでプラハ!
ヨーロッパの中でも、比較的物価の安い土地としてあげられるベルリン。最近は、移民の増加で物価もどんどん上がっていますが、それでも依然として他の都市よりは安く、ホテルの宿泊料金の平均を見ても、ヨーロッパの大きな都市の中では低めです。
ですから、少し長めにとれたお休みを利用してヨーロッパに来るならば、ベルリンへの航空券を買い、ベルリンを中心に近い都市を回るというのもアリだと思います。
今回は、ベルリン中心部から日帰りで行ける観光スポットや、リーズナブルに行ける観光スポットなどをご紹介します!
ベルリンからすぐに行けるポツダム
ベルリンの中心部から普通切符(長距離切符でない普通の券売機で買える切符)で行けるポツダムは、「ポツダム宣言」でも知られる場所です。
ベルリン路線図の中でCゾーンに当たりますので、ABCチケットを購入してください。(通常片道切符3.30ユーロ)
「S7」という普通電車で終点まで行くか、「RE1」という快速電車に乗って行くこともできます。どちらも同じ切符で大丈夫ですので、「Potsdam Hauptbahnhof(ポツダムハウプトバーンホフ)」というポツダム中央駅で降りましょう。
※ベルリン市内の電車の乗り方をもっと知りたい方はこちらの動画を、切符の種類を詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。
ポツダム駅構内にレンタサイクルがあり12ユーロ程度で1日レンタルできます。ポツダム内公共交通機関の一日券よりお値段が高いので悩むところですが、天気がいい日なら小回りのきく自転車に一票入れたいところです。
大きな街でないので、自転車の方が見て回るのに楽ですし、何よりヨーロッパの街をサイクリングするのは気持ちがいいですからね!
駅から街に出てすぐところに建つ、映画博物館。
レンタサイクルでもらえる地図を見ながら進むと、街の至る所で古い建物を目にすることができます。
こちらはブランデンブルグ門。ベルリンにも同じ名前の門がありますが、大きさはベルリンのものと比べると小さめ。
ブランデンブルグ門前に続く商店街は、お土産を見て回るのにも最適です。なんとなく鎌倉の小町通りを彷彿をさせる気持ちのいい雰囲気があります。
ポツダムといえば、こちらのサン・スーシー宮殿の写真がよく紹介されています。
暖かい季節なら、宮殿内の公園も緑が綺麗でオススメです。
(冬は、凍結防止のため噴水も止まり、木々も葉が全くない状態になるので、ちょっと寂しい雰囲気になりますが・・・)
こちらのブログにポツダム中央駅からサンスーシー宮殿への交通機関での移動方法や、宮殿周辺の様子が非常にわかりやすくまとめられています。
こちらは、サンスーシー宮殿横の風車。
そして、ポツダム観光で、日本人なら是非行っておきたいのがこちらツェツィーリエーンホフ宮殿。ちょっと噛みそうな名前ですよね(苦笑)
こちらは、戦後日本の無条件降伏などを求めたポツダム会議・宣言が行われた宮殿です。
少し、ポツダム中央駅から離れますし、サンスーシー宮殿の写真の方が映えるせいかそちらの方が取り上げられがちですが、さすが歴史的な会議・宣言が行われた場だけあって重厚感が漂います。(館内は、別料金を払うと撮影することができます。)
私としては、2つの宮殿のうちどちらかにしか行く時間がないのなら、断然こちらのツェツィーリエーンホフ宮殿をお勧めしたいところです。
当時の写真と見比べながら回ると、感慨深いものがありますよね。
先ほどのブログと同じ方の記事に、サンスーシー宮殿からツェツィーリエーンホフ宮殿への行き方や、ツェツィーリエーンホフ宮殿内部の様子が非常に詳細に記されていました。(素晴らしい!パチパチ)
ベルリンから片道6.60ユーロで行けるポツダムは、電車の予約も要りませんので、思い立ってすぐに行くことができるというのが大きな魅力です。ベルリンから日帰りで十分に楽しめます!
<バス・電車の料金比較>
ここで一つ、ヨーロッパ内を移動する場合の料金比較にオススメの検索サイトをご紹介したいと思います。
https://www.busliniensuche.de/(ドイツ語版)
https://www.busradar.com/(英語版)
何か行き先を思いたったら、まずこちらで調べてみるのがいいでしょう。バスや電車、乗り合い自動車(BraBraCar)の料金比較を同時に行うことができますので是非利用してみてくださいね。
ちなみに多くの長距離バスが、ベルリンの西側にあるZOBというバスターミナルから出ています。
ベルリンを山手線のように円を描いて走るRingという電車の「Messe Nord/ICC」という駅から徒歩4分の場所です。着いたら、電光掲示板を見て自分の乗るバスが何番のバス停に来るかを確認しましょう。
ここでちょっとワンポイント!Messe Nord/ICC駅からZOBに移動する間に、西ベルリンのテレビ塔を見ることができます。
東のテレビ塔「ベルリンタワー」ばかりに注目がいきがちですが、せっかくなので西のテレビ塔も横目に見ながらZOBに向かってください。(ZOB内の様子が知りたい方はこちらのブログがいいでしょう)
バスなら5ユーロで!ベルリンから日帰りもできるドレスデン
ベルリンから行ける観光地ならドレスデンもいいですね!
電車やバスを使って2時間程度で行くことができます。バスならなんと片道5ユーロ~!!!(日付や時間帯にもよりますので、上記サイトで見てみましょう)
思い立ってすぐに行くこともできますが、事前に予約した方が電車もバスも安く利用することが可能です。
電車も安いものなら19ユーロ~あるので、「世界の車窓から」気分で電車の旅を味わってみるのもいいですね。
行きと帰りで交通手段を変えてみるのもいいでしょう。(電車の料金も上記サイトで一緒に検索できます)
ドレスデンは”エルベ川のフィレンツェ”とも呼ばれ、歴史的建造物も点在する「綺麗なヨーロッパの街」という感じです。
ベルリンとはまた違った雰囲気が楽しめますので、地理的理由を除いたとしてもベルリンと合わせて訪れるのは良いコンビネーションだと思います。
戦時中ドレスデンにはこれといった軍事施設がなかったため、「ここは空襲には逢わないだろう」と多くの人が考えていました。
しかし、1945年2月13日から15日にかけてイギリス軍とアメリカ軍から4度にわたる無差別爆撃を受け、なんと街の85%が破壊されてしまったのです。
そんな壊滅的な被害に遭った過去を知りながら現在の綺麗な街の様子を見ると、人々の再生にかけた努力がひしひしと感じられます。
さて、ドレスデンに行ったらまず見ておきたいのが、こちら「君主の行列」です。
君主行列が描かれたこちらの外壁は約100m続き、ヨーロッパで初めて白磁を作り出すことができたドイツの名窯「マイセン」の磁器タイルがなんと2万4千枚以上使用されています。
マイセンといえば高級洋食器の名ブランドですよね。マイセンの街はドレスデンから電車で40分ほどと近いため、ここドレスデンでもお土産として食器を買うことができますし、好きな方なら思い切って足を伸ばしてみてもいいかもしれません。
ドレスデンからマイセンへの行き方はこちらのブログにまとめられていました。
ツヴィンガー宮殿入り口
ドレスデンのツヴィンガー宮殿はバロック建築として世界的にも有名な建物です。
宮殿内部は、アルテ・マイスター絵画館や陶磁器コレクション、武器博物館などドレスデンを代表するミュージアムが集まっています。
ツヴィンガー宮殿の中庭(パノラマ写真)
ゼンパー・オーパー
かつては王立の宮廷歌劇場でしたが、現在はザクセン州立歌劇場として運営されています。
ドレスデンには、緑の丸天井やアルテ・マイスター絵画館、武器博物館などなど、たくさんのミュージアムが存在します。
聖母教会(フラウエン教会)
こちらの教会も、ドレスデンの大空襲で破壊されましたが、1996年に再建が始められ2005年に蘇りました。
そいった意味でも、ドレスデン再建の非常に象徴的な建物です。街の中心に位置しますのでドレスデンに行ったら内部も見て回るのをお勧めします。
こちらに聖母教会についてまとめられています。1日観光にはこちらのモデルプランも是非参考にしてみてください。
館内が撮影禁止だったので、写真がないのですが、個人的には「緑の丸天井」は見に行ってよかったなぁと感じています。
ドレスデンのミュージアム1日券を買っても緑の丸天井だけ含まれていないですし、入場制限があるため事前予約が好ましいですが、ヨーロッパのきらびやかな装飾が好きな方はお時間とご予算が合えば是非足を運んでみてくださいね。
オンライン予約はこちら。
その他のミュージアムチケットもこちらで購入できます。ここに表示されるミュージアム全てに入ることができる1日券は19ユーロですので、行きたいところをピックアップして計算し、お得なチケットを購入してくださいね。
9ユーロでチェコ・プラハへ!
次にご紹介するベルリンからお得に行ける都市はチェコ「プラハ」です。上記の検索サイトからバスを検索すると、9ユーロ~バスが見つかります。
ベルリンから約5時間。ですので、日帰りとなると少しきついですが、街自体がそれほど大きくありませんので、例えば朝ベルリンを出発し昼にプラハ到着。1日街を見て回って夜遅くのバスでベルリンに戻るというプランであれば少し駆け足にはなりますが可能だと思います。
またプラハ市内のホテルは非常にリーズナブルで、ホステルなら8ユーロくらいからありますし、私は朝食付き2名1室で合計18ユーロのホテルに宿泊しましたが何も問題のない綺麗なホテルでした。
ですので、一泊二日で見て回るのもいいかもしれませんね。
<プラハのホテル>
ちなみに私が宿泊したのはギャラリー ホテル SIS(Gallery Hotel SIS)というホテルでした。⇒こちら
リーズナブルなのに小綺麗なホテルで、お部屋は小さくバスタブはないものの、泊まるだけなら十分でシャワーのお湯は十分に出ましたし、何と言っても2人で3ユーロの朝食が値段の割にしっかりしていたので、こちらにお泊りになる方は是非朝食付きを選びましょう。「超豪華」とは言いませんが十分な朝食です。
旧市街
私が行った時にはちょうど旧市街の広場でクリスマスマーケットが出ていました。
旧市街の広場の中でも特に目立つのが、こちらの「ティーン教会」です。クリスマスツリーを並ぶと本当におとぎ話の世界に来たみたいですよね。
小道に入っても可愛いので、目的なく歩いているだけでも楽しめます。
天文時計
仕掛けとしては非常にシンプルなのですが、プラハの有名な観光スポットの一つです。
それほど時間をかけて見るものでもありませんが、せっかくなので前で記念写真は撮っておきましょう。
また、こちらの天文時計をモチーフにした時計がたくさん売られています。小さい置き時計で大体1000円くらいでしょうか。気に入ったデザインが見つかれば、旅の思い出に買ってみてもいいかもしれません。
こちらに、天文時計の見方や仕組みなど非常に詳しく説明されておりますので、興味のある方は是非見てみてください。
カレル橋
チェコを流れるモルダウ川(ヴルタヴァ川)にかかる石橋、カレル橋。
600年以上も使われているこの橋はかつて王宮と市街地をつなぐ非常に重要な橋でした。
たくさんの美術作品の中で取り上げられ、今では毎日たくさんの観光客が訪れています。
橋にはたくさんの銅像が並んでいます。
遠くから見たカレル橋とその先に見えるプラハ城。天気のいい日ならもっと綺麗にお城が見渡せます。
お城近くの街並みは、本当に絵本の世界のようです。
カレル橋についてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。
こちらはプラハ城の入り口です。
門の両端に立つ兵隊さんは通常は全く動きませんが、任務終了の時間がやってくるとキビッキビっと動き出し、行進して立ち去っていきます。その様子も、日本人である私には非日常感たっぷりの見ごたえのある光景でした。
聖ヴィート大聖堂
プラハ城の中で非常に一番目に付く建物と言っても過言ではないでしょう。
プラハ城は少し高いところにあるため、城付近まで登って街を見渡すと非常に綺麗に街が見渡せます。
<オススメのバス会社>
バスでの移動は非常にリーズナブルで、それほど遠くない場所でなければ是非利用したい交通手段ですよね。
たくさんのバス会社がありますが、今回ご紹介したドレスデンやプラハへは「student agency」というバス会社をお勧めしたいです。
ドレスデンへは5ユーロ~ プラハへは9ユーロ~ バスがあります。しかも、全席モニター付きで、移動中映画を見たりゲームをしたりできますし、コーヒー・紅茶・ホットチョコレートが無料で頼めます!!!!
無料の新聞や雑誌も用意していて(私は読んでいませんが)充実の無料サービスに、ちょっとびっくりしました。
添乗員のお姉さんは英語が通じます。個人的はかなり一押しのバス会社です。
予約の際自分で席を選べるのですが、一番前と、出入り口のすぐ後ろは少しモニターの位置が見にくいです。
進行方向左側より、右側の席の方が座席間が若干広いように感じます。満席でなければ、添乗員さんに言って場所を変えてもらうことも可能です。(途中の停車駅があるので、席は確認してから移動するのがベター)
今回はベルリンからリーズナブルに行ける3つの街をご紹介しました。