イタリア・ローマのコロッセオのすぐ近くに、かつて古代ローマ帝国の政治経済の中心地であった場所の遺跡群フォロ・ロマーノがあります。様々な建物の遺跡が集まっているので当時の生活を想像しやすく、とても興味深い場所です。
でも、遺跡のことなんてよくわからないし…と不安にも思いますよね?出発までに歴史すべてを学ぶのは大変なので、今回はフォロ・ロマーノの遺跡群のポイントとフォロ・ロマーノの楽しみ方を伝授していきます♪
そもそもフォロ・ロマーノとは?
フォロ・ロマーノの「フォロ」とは公共広場のことです。古代ローマ共和国の集会や裁判、政治の演説や商業活動の場として利用されていた場所です。紀元前753年、フォロ・ロマーノの近くのパラティーノの丘でローマが建国され、その麓に公共スペースとして整備された場所がフォロ・ロマーノの起源となっています。かつてローマの市民の集まる中心地として機能した場所だそうです。
中心地と言うにふさわしいほどの広いスペースに、集会所や神殿があったようです。フォロ・ロマーノの見学場所は全て屋外で日影がほとんどないため、夏場は帽子やサングラス等日射病対策をしっかりしていきましょう!しかし、だからといって真冬に訪れると寒過ぎてゆっくり見学できないのであまりおすすめしません(;▽;)(経験談)
パラティーノの丘
パラティーノの丘は、皇帝の住居跡が残る遺跡群がある丘です。この場所でローマが建国されたと言われています。パラティーノの丘からはフォロ・ロマーノが一望できるので、まずはここからフォロ・ロマーノの全貌を把握するのがおすすめ!あまりの広さに「全部見たら疲れちゃいそう…」なんて思っちゃだめですよ!(笑)
遺跡群を見下ろす景色を楽しめるのも、古代ローマ遺跡が数多く残るローマならではですよね♪目の前に広がるフォロ・ロマーノを見ていると、過去にタイムスリップしてきたような不思議な気分を味わえます(^^)
ユリウスのバジリカ
この場所は司法・行政目的で4つの裁判所があった場所です。火災によって焼失し、さらに略奪によって今は柱しか残っていない無残な姿になっています。この場所は主に裁判所として利用されていましたが、ローマ市民の会合の場所としてもよく使われていたための部屋や店などもあったそうですよ♪
この文字が刻まれた石版もいかにも古代遺跡な感じですよね!フォロ・ロマーノを回っていて一番遺跡っぽいなーと感じたのがこの場所でした(^^)
マクセンティウス帝のバジリカ
ローマ帝国有数の巨大建築だったマクセンティウス帝のバジリカは、建物内の巨大な中央ホール部分を使って会議や裁判の行われた場所でした。この建物の天井は、重量を軽くするために内側に八角形の隙間を設けるなど、高度な建築技術が用いられているそうです。当時の技術でこれだけ大きな建物を建設するのは大変なことだったのでしょう。その古代ローマの人々の努力のおかげで、補修を加えながらではありますが今でもローマの街にそびえ立っていることができるのですね!
ロムルス神殿
この神殿は、皇帝が幼くして死んだ息子のために建てた神殿。しかし、皇帝自身が戦死してしまったため現在も未完成のままになっています。
個人的にはフォロ・ロマーノの中ではここが一番お気に入りです(^^)皇帝が愛するわが子のために建てようとした神殿は、父親の愛があふれているステキな場所ですよね!きっと父親の死後他人が完成させることもできたのだろうけど、そうしなかった古代ローマの人びとはきっと「父親が完成させないと意味がない」と思ってあえて未完成のままにしておいたのかな…なんて考えると目頭が熱くなりますね(;▽;)
アントニヌスとファウスティーナの神殿
ほぼ完全な形で残っているこの神殿は、紀元141年、皇帝が皇后の死後、皇后のために建設したものです。コリント式の6本の柱がとても美しいですよね!皇帝自身も死後この神殿に葬られたそうです。
ロムルス神殿同様、家族を思って建てられた建物がしっかり残っているのが不思議でありながらとてもステキですよね。建物を造ることで家族への想いをローマに残していく皇帝の想いの強さを感じてほっこりする場所です(^^*)
まとめ
古代ローマの街並みを感じることのできるフォロ・ロマーノは、遺跡1つ1つに案内板があります。英語のみなのでちょっと難しいですが、ぜひ1つずつ読みながらゆっくり見学するのがおすすめです!せっかく訪れたからには、ただ写真に撮って終わりではなくゆっくり周って、古代ローマへ思いを馳せる時間をとってみてはいかがでしょうか?
おまけですが、フォロ・ロマーノ内をのんびり歩いていたら、ローマの街並みと、カモメのコラボレーションを見る事ができました(^^*)ゆっくり見学していたら、こんなステキな景色に出会えるかもしれませんよ♪
Have a good trip!!!